嘉瑞工房

The KAZUI Press

西五軒町、凸版の印刷博物館の近くにある活版印刷

「各国の優秀な約160書体の活字を設備し、レタープレス・タイポグラフィーのルールに則った、優美で美しい社用印刷物を制作して」いる。-サイトより-

嘉瑞工房、始まりは井上嘉瑞(よしみつ1902年生)が邸内に構えたプライベートプレス。井上は10歳の頃から活字に取り憑かれたタイプマニアでした。

井上が滞在先のロンドンから『印刷雑誌』主幹、郡山幸男に宛てた、後に同誌に掲載される、私信で、日本から送られてくる印刷物を「対外宣伝どころか日本の品位を損なう」「印刷の精神的半面、美術的方面が兎に角閑却されている」と非難。当時の日本では他を圧倒する印刷に関する造詣の深さであった。-『原弘と「僕らの新活版術」』川畑直道2002-

現在の工房は

「井上嘉瑞氏のイギリス本場仕込みのタイポグラフィに憧れて、高岡重蔵が弟 子入りし、戦後、その名を受け継ぎ会社組織の欧文活字印刷業として出発」し、今は息子さんがやっている。

印刷以外にも、小さく小売りもやっているが、欧文見本帳「TYPE FACES 1995」(当時1500円?)が売り切れのままなのは惜しいかぎり。

「オフセット印刷版にご期待ください」と言われても困ってしまいます。

サイトでは大きな木活字の清刷なんかも見られて結構たのしい。

http://www.kazuipress.com/Wood/...