野球2

マレーシア航空失踪でインド洋に向かう軍用機のエンジン音をほぼ毎日聞くようになった。なんとか事変とか、どこそこ紛争とか、なにやら偽装事故とかとか、ここ2年で、学校で読んだ前回の大戦にいたる道程のゴタゴタとおんなじくらいの出来事があった勘定になると思う。

マレーシアってまあまあ上手くやっていけてる非資本崇拝主義者で非切支丹で悪いことに耶蘇教を信じる少数民族も居る国。ごたくる理由に欠くことはない。

トルコからインドネシアの東端にあたる、ニューギニア島を東西に二分するインドネシア/PNG国境までの硬軟おりまぜたイスラムベルト地帯の地図のうえのイメージをつかみなおしておこうと思う。タジク、キルギストルクメンにニューチャーチ連が続々とミッションを送り込んでるとは前にも書いた。

雲衣。/グラッパ氏曰くにアメリカに戦争をやめろというのはライオンにベジタリアンになれというに等しい。

大原まりこが言うには、戦争とSM。人類はこのふたつしかやってこなかった。

そしてこの二つの要素を最大限に日常に持ち込むのが旭日の朝日新聞杯(だったっけ?まちがってたら御免)を戴く夏の高校野球だ。基地を発つバッターは敵の定時連絡をバットでさえぎり保塁へ走る伝令だ。みっつの保塁を巡って基地に帰ると一点。見ただけではその機能を想像することもできないあの装束はどこからきてるのか。

戦前にロンドンまでの速度記録機「神風号」をとばした新聞社、丁寧にも大会出場校の強制、非強制の丸刈り率を調べてたりしてた。うろ覚えだけど、 いつだかの規制廃止以降ゆるやかに下がり続けた丸刈り率は90年代半ばに底をうちその後は丸刈り復活傾向にあるそうな。

炎天下に強行日程で試合をし、十分に体液が染み込んだとされる球場の砂をなぜか決まって靴袋にいれて地元へ持ち帰る。変態で土人には一緒にするな言われるであろう、土俗の一集団。とはいえ、秋がきてあの砂たちはどうなるんだろう?丸刈り率より砂のその後を追跡調査してくれろ。

マレーシア雑記

クアラルンプールへ2週間オン/2週間オフで通勤する近所の計理士?のTさん曰く、

マレーシアの人たち(マレー人)はばかで、国でも大企業でもお金がたまったらすぐにみんなにばらまいちゃう。で投資家や華僑の役員はギリギリ歯ぎしりするんだけど、マレーシアのものはマレー人にって大原則があるからどうしようもないって。

いい話じゃないですか。笑い話じゃないよ。