Teeball。塁球ではなく。

野球

今日の昼過ぎに家から筋向かいの公園を通ると野球の道具が二人分ほど芝生に置いてあった。用事のかえりにまた公園を通ると子供が5人いて、野球ができるかと聞くのでできると応えると、いっしょにやろうという。ただ5人のうち3人はまったく野球を知らない。サッカーとちがって野球はそれではなんともならない。ひとりがタッチラグビーをしようと言いだして、それならそれで、とはじめると、どの子かの親が来て、夕方でもないのに今すぐ帰る時間だという。会釈もなしだからこちらを性犯罪予備軍だと思ったのだろう。じゃあねと立ち去る。これが郊外の人情。近郊はまだすこしマシ。

道を渡る前に立て看があり、見ると今夜は駅前に無人のオフィスを構えるPotters Houseなるチャーチの連中が公園で野外映画の夕べ、ソーセージシズル(ホットドッグ)無料。去年のあれか。ひどい内容の映画だったのを思い出す。と同時に昨今目に付く超・初心者同士が対戦してる野球はこいつらが一端担いでんのかと腑に落ちる。なんせ徒歩圏内に米系ニュー・チャーチまたはメガ・チャーチの支店なりが三軒。加えて米系古株のセブンスデイ・アドヴェンティスト。英系はまず野球はやんないだろうけど、ついでにで老舗の国教会。もはや社会保障制度の一部であるサルベーション・アーミー(サルヴォス)にセント・ヴィンセント・デ・ポール(ヴィニーズ)。同じく社会保障的な弱者補助を旨とする(と思います)グッド・サマリタンズ(グッサミーズ)は撤退。()内は豪称。

野球の普及活動といったが、これは、傍目にも容易ではない。まず、投げてストライクに球がいかないし、いっても今度は、打ってバットに当たるわけがない。やりながらルールを教えようにもゲームはいっさいこれっぽっちも進行しないはずだ。解決策はTee Ball。Home base上にバッティング・ティーを置いて静止した球を打つ。子供はテニスボールを使うけど、大きくなったら硬い球をつかう。そしてピッチャー相当の守備位置につくプレイヤーは安全のためにキャッチャーの防具をつける。バッターは好きな時に打てるから、これはちょいと勇気のいる行為。最初に見た時は目を疑ったが、慣れてもこれは相当に笑える。フィールドの真ん中に怯え気味に立つ防具をつけたプレイヤーを写真に撮って送ったら、球技に全く興味の無い母の笑いのツボもしっかり捉えた。

縁側から公園の野外上映の設営作業とTeeballに戯れる子供を眺めつつ、硬派の一神教って野球と映画とソーセージで勧誘できるものなのかと自問する。できるんでしょうね、きっと。考えようによってはその3点でほぼすべてカバーしてると言えるもんな。

市内の住んでいた時に同じアパートにもっと武闘派の宗旨の米系ミッションの職員がいてたまに話をしたのだけど、当地の彼らの施設をBaseー基地と呼んでいた。世界中から来る一定年齢の若者の信者を基地で訓練してFront lineへ送るのだと。その、まあ5年前かな、その時点のフロントはキルギスとタジクの両スタンで、その時は前線とは大げさなと思ったけどね、今は大げさとは思わない。本気の対露包囲網だ。記憶違いじゃなけりゃ彼らの釣り針はスケートボードエレキギター(笑)だった。サッカー知らずの米人にはサッカーも必修科目。基地は当時の職場のすぐ近くだったから詳しいぞ。女子向けは?ミシン?まさかね。でもなんだろ。きっと映画設営もソーセージの焼き方もしっかり訓練するにちがいない。

ちなみに、ミッションじゃない週ごとのチャーチ活動の方、彼らの赤ちゃんの初ミサだというので一度だけお邪魔した。聴衆は圧倒的に若い中国人だらけ。大学の大教室を借りて行う軽音楽部の発表会のようなミサはかなり本格的な機材で記録しアーカイブ/You tubeする。

『暗闇のスキャナー』 new path だっけ。

スケボー、野球、エレキ、映画にソーセージですか。安土に来たイエズス会の修士は天国と地獄の絵図以外になに持ってたんじゃろ?

サルベーションアーミーももろアーミーって名乗ってるし、支部の大きなビルにはXXX地区フォートレスってかいてあるけどね、まだ武闘派な部分があるのでしょうか?

野球はもっといろいろなことを想起するけどまた日を改めて。