ハナハノノハナ

<アフリカ タンポポ>

先週にポーと散歩中に採種してちょうどいい大きさの小さなプラスチックの鉢を4つ見つけて蒔いてみたガゼニアがポツポツと芽を出してきた。

住宅の前の道路脇でタンポポの綿毛によく似た種をとったそこの家のおじさんにこの草のたねをもらっていいかときくと、それは草ってもんじゃないだろと言うので、確かに。これを草と思う人はアフリカン デイジーって呼ぶし、花だと思えばガゼニアと呼ぶ。雑草かどうかは気の持ち次第と答えたら、こちらの見当とはちがってそのおじさんは園芸好きではなかったらしく、花の名前はわからねえと言われて話が噛み合わなかった。

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Gazenia 多謝 無断借用

<チェリートマト

これも種から育てている松の木の大きめの鉢のめだたない場所に、枯れてしまったように見えた瀕死のチェリートマト、15センチほどにしか育たなかったそれが懸命に赤いトマトをひとつ実らせていた。ポーと一緒にその小さなチェリートマトをナイフで4つに割ってかるくほぐして鉢に蒔いた。すぐに双葉が10本よりもっと芽吹いたのだけど、4つのグループのうちのひとつはうめたチェリートマトの果肉からカビがはえてしまって、その一団は諦めた。しばらく競い合ってもらって目立つのを残せば苗木が3つ取れる。寒くなったらガレージに入れて、春を待ってどこかに植えれば、麦わらみたいになって死んだ先代の供養にもなろうかと思った。

 

 

<石割りオレガノ

洗濯物干し場の敷きブロックの隙間に根付いたオレガノはいつのまにか大き育って、必要なだけむしっても痛む心配のない勢いがある。ある種の地中海系(?)のハーブはここら辺の石灰質のアルカリ土壌、もっと言えば土壌ではなくて、まるっきり有機物とか一切これっぽっちもなしのフレッシュな破砕した石灰岩でとてもよく育つ。いまのいえは斜面に立つので、土は造成用の低質石灰岩が主。すぐそこに初期植民地時代の石灰焼窯の遺構があるから造成で盛ったその下も石灰岩に違いない。素手で触ると最初のタッチで指先の皮脂がとれて指をこすり合せるとキシキシするほどの強いアルカリ性だけど、それが好きな植物もたくさんいるみたい。