能力給

「能力給」って訳語を考えついた奴は悪魔だ

 

久しぶりに東京の甥っ子と電話でしゃべった。今年は大学3年生。もうすでに、就職の話だとか。

日本はまだゴニョゴニョ...。 ムニムニでだめ...。まぁわかるよ。おじさんは外国にすんでるからね。万事承知だよって言った方が良かったのかなぁ?確かに、ここじゃ年俸制だし能力給だ。能力給について説明しようとして、良いことばかりじゃない。旧日本風の勤続+年齢+手当ってのも悪くはない。なんでも西洋風がいいって思い込むのも考えもんだって伝えようとしたけど、やや不発に終わってしまった。

次の会話の機会に備えて考えをまとめておこうと思い立った。

 

スペック給

「能力給」と聞くと、能力が自然と?給与に反映され、作業のレベルアップが正当かつ速やかに昇給につながっていくようなイメージをもってしまいそうだけど、実際には「スペック給」と言った方が実情にあっていて、給与は資格、学歴と前職の給与証明と会社の予算の折り合いで決まる。会社が求める能力とそれに対する給与がキッパリとあって、求職者は自分こそその要求にぴったりだとアピールする。

 

通常3ヶ月の試用期間が終わると契約通りの金額が支払われ、

次の3ヶ月で満額支払い分の働きをみせないと、肩を叩かれる。よく働けば残留決定。

条件が変わらない限り、物価上昇率以上の昇給はなし。

 

これが、能力給です。仕事の上手い下手は関係ありません。同じ資格の人間が同じ仕事をすれば「キホン」給与は同じ。仕事の質の評価とかはなしです。運良く人手不足の折に急いで採用された怠け者が先輩より給料が良かったりという事もよくあります。もちろん、人員整理の際は仕事の質は関係ありますが、同じスペックの人間数人からひとり減らす時は、まずは給与のいちばん高い奴ををきります。

 

昇給するには資格を取るか、持ってる資格をアップグレードする。うちじゃ、その資格者は間に合ってるから昇給には結ぶつかないよと言われたら、転職する。

 

そんなところかな

くれぐれも「能力給」に必要以上の夢をみないで