説は、サッカー皇国史観かな(笑)
サッカーからラグビーが生まれたのでは無く、「原フットボール」からサッカーとラグビー及びいろいろなフットボールが生まれました。
ラグビーが好きな人はこの一文だけは、しっかり覚えて下さいね。
原フットボールは各村々、学校などで荒っぽいお祭り行事のフォークゲームで、ルールはまちまち、フィールドは村の西の端から東の端までとかコレッジの中庭とかで、競技時間は数時間から数日まであり、現在もあちこちで行われています。
イメージとしては、すんごい大規模なお団子サッカー。
原則として手の使用は「可」ですが、ボールを持って走ってはいけない。拾ったらどっちでもいいからすぐ投げるということです。お祭りなので、勝敗よりは、ゲーム楽しみを長引かせるためでしょう。
件のエリス少年が「ボールを手に持って走り出した」突出行動の異常な点は、ボールを『手』に持ったことじゃなくて、手に持って『走った』事なんですね。
エリス少年は自在の人物ですが、伝説の真意はそのころラグビー校で荒っぽいフットボールが流行りだしたということでしょう。
他のコレッジもこれは荒っぽくて面白い、下級生いじめにも最高だと採用しました。
その後、 鉄道の発達に伴って遠方との試合が可能になり、フットボールのルール統一が必要となりました。
その過程で「手ナシ」派が先に協会=アソシエーションを作り
「手ナシ」派はアソシエーションルール=サッカーに収斂しました。
「手アリ」派はラグビー校ルールをベースにした制度(ラグビーフットボールユニオン)の下にまとまろうとしたのですが、競技収入の授受の可否などををうまくまとめられず、いくつかに分派し、また一部はローカルルールへと回帰していきました。
僕の知る限りで、プロフェッショナルのゲームが行われている楕円球を使う「手アリ派」フットボールは、
ラグビー型:ユニオンラグビー、リーグラグビー 、7人制ラグビー
アメフト型:アメリカンフットボール、カナディアンフットボール、
サッカー型:オーストラリアン・フットボール(オージールールズ)
他にもご存じの方、よろしく
一部修正 03.07.09
現在のユニオン(15人制)ラグビーの始まりとなった約20のクラブは、「手ナシ」派が圧倒的優勢を占めそうな雲行きのアソシエーションを抜けて、ユニオンを結成しました。
競技収入を求めて、早々にユニオンから分派したのがリーグで、ユニオンはリーグを蛇蝎のごとく嫌ってましたが、ユニオンのプロ選手のオープン化以降、リーグからユニオンへの選手/コーチの流入がさかんです。