こんらんした覚書

ここ200年(?)、日本では百数十年ほどは領域/国民(笑)国家と資本が大きな構造物や枠組みの建築/維持費の負担を押し付け合いながらもがっつり儲けつつ、国民/納税者/有権者/市民/消費者のち年金生活者の社会保障費用の分担をこれまた押し付け合ってきたというのが、国家運営者・資本家・国民のみなさんの金銭面での関係の大枠で、国家がどっちかというとつまんない仕事をひきうけてつつ、資本には搾取し過ぎをたしなめてきた。

ただこの関係、基本的に小さなサイクルがきれいに回らない。みんなぜいたくしたい。今よりすこしでも。で、戦争は二頭と国民のみなさん合意をえてはじまる。畑を拡げるしかないんだ。

雲衣さんのJIIのはなしや、軍の手綱を握れないオバマ氏に顕著だけど、あちこちで今様の国家が融け始めている。使いでのある空き地は資本家がささっと埋めて国家は地頭が庄屋にこき使われるような役回りになってしまう局面がふえるのかな?それでも溶けていく過程で隙間はできる。全球網にも一時的に無法な域が点在するようになるかも。

信用とか決済とかは得意中の得意の連中をたすうかかえる資本家がいまのところ出来てない(のかやりたくないのか)のは通貨でしょうか?ゴールドにリンクしていない銀行券をどうやってこの先も裏書きしていくのか?考えたくないけど「旦那、うちの税収率は95%以上ですぜ」って感じで国民の労働を先物にしていくしかないようなきがするな。って今も実際にはそうなのかもしれませんが。

そんなこんなで、読んでもいない話題の「なめらかな社会」賛否双方の書評を読む限りではミジンコであることをやめてゾウリムシになりましょうって話かと短絡し、敬して遠ざけるしだいです。ミジンコに海底ケーブルの補修は無理だし、それに替わる通信用の大きな構造物で全球カバーってのもなー。

でもね、はやくて30年後?電話線やなにかそれに替わる有線無線の通信網が今日のパリや東京の地下鉄や下水みたいに、もう誰にも詳細はわかりませんがある程度の効率で安定して稼働していますってな状態になればね、島崎さんが夢にみるようなことも不可能じゃないと思う。信じたい。